みずきさんちのてっぽう事情

エアガン関連の記事を日々つらつらと

東京マルイ 次世代G36K 外装カスタム 3

ストックを交換したらキャリングハンドルのスコープが覗きにくくなってしまいました。チークピースの上面からスコープの中心までの高さがおよそ3センチちょっと。これで覗けというのはいくらなんでも無理ゲー。

 

キャリングハンドルの上にあるレイルに光学機器を乗せることも考えましたが、試しに適当な紙を丸めて筒にして乗っけてみたところ、意外と高くて頬付けもろくにできない状態。さすがにこれは・・・ということであえなく廃案となりました。

 

で、そんなに使えないならいっそ取っ払ってしまえ、ということでキャリングハンドルをG36Cのトップレイルに換装するべく手配しました。

VFC製のG36Cトップレイルです。
安価な樹脂製タイプとはいえ、見た目にこだわるVFCだから、と期待していたのですがやはり安価なだけあって随分と作りが荒いです。

 

まず、レイル中央に前から後ろまで、パッと見てすぐに分かるほど豪快に成型のバリが残っています。(写真だと上手く写ってなくて見難いですが)

 

レイル裏に補強の金属骨もありません。ARES製ならこのあたりがきちんと出来ているけど価格2倍だしそんな力掛かる場所でもないからこの点については安いVFCでもいいかなと。

 

フロントサイトの形状自体は問題ありませんが、サイトを固定しているピンが中空の割りピンのためか安物っぽく見えます。(ARESは無垢の金属ピン)

アサイトも形状自体は普通だけど、やっぱり固定ピンが・・・

それからこのレイルの注意点として取り付けのためのネジが付属していません。後ろ側の2本は純正ネジがそのまま流用できますが、前側の1本は長すぎるので別途手配する必要があります。

 

でも M5x20 の黒色のネジなんて探してもなかなか見つからず、結局、ネット通販でネジ屋から買いました。(しかもちょっと色気出してステンレス製の黒染めキャップボルト)

そしていざ取り付け・・・できません。(あーもう、またかよ!)
ネジ穴の位置がわずかに合いません。
レイル側のほうが穴の位置が2mmくらい高くてズレるのでネジが通らない。

幸い、カマボコ形の受け金具の下側に少し隙間があって下げられるので、ネジ穴を下方向へ削って広げて取り付けました。

 

完成!

これはこれでコンパクトにまとまってていい感じだけど、高さ的にサイトが覗けないのは一緒なので何か光学機器を買わなきゃいけない・・・

 

ドットサイトを載せるかスコープを載せるかで今後のカスタムの方向性が決まるような気がします。次世代の精度を生かしてショートスコープ+バイポッドでミドルレンジスナイパー風に仕上げてみるのもいいかも。

 

 

  ◇  ◇  おまけ  ◇  ◇

 

ここまで散々言っておいてなんですが、「レール」「レイル」のどっちなんだろう。
Google検索では、

  レール: 7,870,000 件
  レイル: 947,000 件

となっていますが、Wikipediaでは

  レール: 鉄道における軌道
  レイル: 銃器に機器を取り付けるための取り付け台

となっていましたので、銃器の場合は「レイル」でいいのかな?

 

東京マルイ 次世代G36K 外装カスタム 2

なんだかちょっと勢いに乗ってきて散財という単語が見え隠れし始めてます(笑

 

前回、光学機器かストックとか言っときながらまたフロント弄りました。
今回はアンダーレイルを 「ライラクス 次世代G36K ボトムロングレイル」 に交換しました。これでAFGの位置を微調整できます。(でもほとんどAFGで隠れてしまうのでちょっと勿体無い・・・)

ところがライラクスのアンダーレイルは純正のレイルと形状が違うので、スリングポイントが付かないんですよ。(デザイン合わせてくれよ~)

 

このままじゃスリングが付けられないのでスリングアダプターを追加しました。
レイルパネル、AFG、と来たのでマグプル繋がりで、「マグプル RSA」 です。
ちなみにレプリカ品のしかも中古をヤフオクで格安ゲット。

一番前のレイルパネルを外して取り付け。外したレイルパネルはアンダーレイルへ。
AFGを元に戻して前後位置を調整してフロント部はこんな感じになりました。
ちなみにハンドガードを握るときにスリングが邪魔になる問題も解消しました。

 

続いてストック周りです。

 

ここまでのカスタムでフロント周りが随分とマッチョになりましたが、キャリングハンドルとストックがスケルトンで華奢に見えてしまいます。そこでストックを 「G&P スナイパースタイルフォールディングストック」 に交換しました。

 

毎度おなじみヤフオクで中古品をサクっとゲット。付属品も揃っている良品が程々の値段で落札できてニンマリ。(他の別製品とひとまとめの出品でしたが、そちらについてはまた後日)

長さを4段階に調整できるタイプです。レバー式のストッパーがきちんと掛かるので、若干のガタはありますが突然伸びたり縮んだりは無さそうです。

 

最後まで引っ張るとスッポ抜けます。

内部は空洞になっていて、ラージバッテリーを入れることができるのが売り文句です。
内寸はバッテリーが僅かに余裕をもって入る寸法で、配線は角の部分のバッテリーの丸みの隙間を通す形になります。

ラージバッテリーを一番奥まで入れると15mmほど引っ込んだところまで入ります。

そしてここからフロントのバッテリーコネクタまで引き回すための配線がご丁寧に付属しています。配線だけでなくコネクターや取り替えたときのための収縮チューブまでセットになっています。

まさに至れり尽くせりなんだけどこれは使わない。テフロン被覆っぽいけど細くて貧弱な配線だし(たぶん 0.75sq )、純正配線を延長するといろいろ電気的なロスが多いから。

 

とりあえず今回はストック交換だけで、バッテリーを入れることはしません。
このあたりはちょっと中長期的な作戦があってあえて行わないというのもありますけど。

 

 

   ◇   ◇   ◇

 

 

それはさておき、ストックの交換方法です。

まずはストックを折り曲げて、ヒンジの下のほうにあるイモネジ(サイズ:1.5mm)を緩めます。(イモネジがシャフトのロックになってます)
全部抜かなくてもネジの頭が1~2mm飛び出すくらいでOKです。

この状態でヒンジのシャフトを抜けば外れます。シャフトは結構ユルユルなので、細いもので下方向から押せばスルスルと抜けてきます。

ストックを交換したらシャフトを元に戻して、イモネジを締めるだけです。
シャフト先端の溝にイモネジが来るように位置を合わせてください。

完成。
随分と骨太なイメージになりました。
これで G36K から G36KV にクラスチェンジです。


が、ここでトラブル発生。(はいそこ、ザマァとか言わない)
スコープが覗けません!(滝汗

 

ストックにチークピースが付いているので、そのぶん頬付けの位置が高くなってしまいスコープが全く覗けません。スコープの上のレイルのあたりに視線が来てしまいます。

 

とりあえずストックを2段伸ばしてチークピースの前の部分に頬付けすれば覗けますが、とっても収まりが悪くて構えにくい。

 

はてさて、どうしたものか。

 

 

東京マルイ 次世代G36K 外装カスタム 1

 

エアガン趣味をはじめてから結構長いこと経ちますが、今まで使ってきたエアガンは、MP5、G3 SG/1、USPとドイツ製の銃が多いです。

 

何ていうか、機能美というか無駄を省いた無骨さがツボだったりします。当然G36シリーズもメーカー違いで数丁手に入れてますが、その中の入手1本目がこの 東京マルイ 次世代 G36K になります。

物自体は今さら説明するまでもないのでバッサリ割愛します。
性能とか射撃性能が気になる方は東京マルイやハイパー道楽、他の方のレビュー記事なんかを見てください。

 

購入から随分経っていることもあって、レシーバーやストックはツルツルテカテカでオモチャっぽさ全開です。

「次世代はヘタに弄るとバランス崩す」と言われているので、今までカスタムは避けてきましたが、さすがにこの見た目の上に小キズやハゲも所々出来てきたので、もう時効とばかりにカスタムに踏み切りました。

とりあえずの飾りつけとして、
  ・東京マルイ タクティカルスリング
  ・東京マルイ G36用50連マガジン
  ・ノーブランド ロングタイプサイドレイル(ナンバリング入)
を付けてみました。これだけでも随分と雰囲気が変わるもんです。特にレイルを付けると無骨っぽさが一気に跳ね上がりますね。

 

で、折角レイルを付けたので、適当な手持ちのオプションを付けてみました。

 ・PTS XTMレイルパネル(ブラック、フォリッジグリーン)
 ・AFGタイプ グリップ

 フロント周りをアップで。

XTMレイルパネルと言えば昔は4色ごちゃ混ぜをよく見かけましたが、さすがに今はもう誰もやっていません。(XTMレイルパネル自体誰も使ってませんが)

 

ちなみに安価なノーブランド品でなくマグプルPTS製だったりします。素材がナイロンファイバーなので見た目や手触りが安価な軟質樹脂のノーブランド品とは全然違います。しかも寸法がタイトで取り付け後はかなりガッチリしてます。(ノーブランドは力入れて握ると歪んでボロボロ外れたりします)

 

そのおかげで取り付けに苦労しました。2組目までは楽に付けられて結構カタカタと遊ぶのですが、3組目から急にキツキツになります。そのままだと4組目はとてもじゃないけど付けられないので、下の写真のように、先に 1, 2, 4組目を付けてから最後に3組目をねじ込むようにしてつけるのがコツです。

AFGの方は安価なノーブランド品ですが・・・まあなんというか品質はお察しの通りです。バリが多くて精度も悪いので中古でもいいからPTS製にするべきだったかも。(ネジもちょっと錆びてるし)

 

AFGが遠くなるのでアンダーレイルの取り付けを後ろ側に移しました。レイルパネルと位置がズレるのでちょっと握りにくくて微妙(やっぱ前側かなぁ)ですが、ネジ位置の都合でAFGの取り付けがレイルの一番後ろの溝しか使えないので前後の微調整が出来ません。構えるときに何気にスリングが邪魔になるのも含めて今後の課題だな。

 

なんかフロントばかりゴテゴテしちゃいました。次は光学機器かストックあたりに手を入れていこうと思ってます。まあその前に外装カスタムの方向性をきちんと決めてかからないとね。あれもこれもと無計画に付けていくと宇宙戦艦になっちゃうし。

 

 

ピンクなあいつ

 

ほとんど偶然に近い状況で手に入りました。
東京マルイ P-90 Ver.LLENN 』です。

今さら説明するまでもないですが、アニメ「SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」とのコラボレーション・モデルで、完全限定品ということもあって発売前からかなり話題になっていました。

 

大手ショップでは予約受付開始からわずか数日で枠が一杯になって完売続出。予約確保できた転売ヤーが発売前からヤフオクに出品するわ、落札価格が定価の2倍以上に跳ね上がるわと、かなりのヒートアップっぷりでもう完全にお祭り状態。

 

でもどう見てもネタアイテム全振りなカラーリングだし、モデル自体は普通のP-90なので最初はスルーの方向でしたが、発売日前日に何となく気になって大手ショップのサイトを巡回していたら注文を受け付けている店舗を発見!

 

そうなると急に興味が湧いてきて勢いでポチってしまいました。
なんなんだろうね、これが「呼ばれた」ってやつ?

もうパッケージからしていい年ぶっこいた大人が他人に見せられる代物じゃないwww

 

ビニール袋と青紐はメーカー出荷時に施されています。外箱の汚れ防止や中身がこぼれない様にするためと思いますが、ちょっとプレゼントっぽい雰囲気を醸し出しています。

 

中身は本体以外にマガジンから敷布に至るまで全てがピンク、ピンク、ピンク。もう目が痛いレベルのピンク尽くしで凄いことになっています。

正直この段階でポチったのちょっと後悔してる自分に気づいた・・・
既にプチ流速チューンの通常版を持っているので新鮮味も薄いしね。

 

とは言え、とりあえず限定版というだけあって同梱品は豊富です。
(その分お値段も割増しだけど)

  ・限定カラーマガジン (2本)
  ・限定カラーBBローダー
  ・バレルクリーニングロッド
  ・描き下ろし小説
  ・描き下ろし表紙マニュアル
  ・サイト調整ツール、マズルキャップ、BB弾 (0.25gお試し用)

 

BBローダーがあるので、パイプと押し込み棒のローダーは添付されていません。

 

と、ここまでは良いのですが、一番重要な本体がちょっと残念な仕上がりになってます。

 

アッパーレシーバーはドブ漬け塗装かと思うほど厚塗りでツヤテカ状態です。
一応、粒状跡があるのでスプレー塗装のようですが、いかんせん雑過ぎ(涙

サイト調整ネジの周りは塗膜が割れてる!(怒

バットプレートは下に敷いた冊子が映り込むほどツヤテカ。

金属パーツは下塗りなしの上塗り一発勝負のようで、素地が透けている所やムラが目立つ。特にハイダーとかネジ頭はもう笑うしかないレベルで透けてる。

こんな感じでアッパーレシーバーは惨憺たる状況。
これじゃ 「海外メーカーの方が遥かに綺麗」 と言われても仕方ないな。

 

一方、ロアレシーバーはピンクのプラ素材を使った成型。
無塗装で素材の色そのまんまなのでハゲて下地が見えることもありません。
しかし表面処理とかは何もされてないので普通に半艶状態。

つーか、ロアレシーバーがこの色の素材使えるなら、なんでアッパーレシーバーが塗装なんだよ。アッパーレシーバーもピンク素材にすれば塗装の手間も不要なのにね。

 

最後に箱出しの初速はこんな感じ。(バッテリーは8.4V ニッカドミニ)
良くも悪くもいつも通りの初速で、流速気味らしくパンパン鳴ってる。

色々と不満な点はあるんだけど、何よりも一番気になるのはピンクの色加減。
まるで幼児向け玩具みたいな色だけど、アニメとか原作イラストだともうちょっと濃いめでパープル寄りの落ち着いた感じじゃないのかな。ツヤテカな所も含めてちょっと違和感あって「本当に原作者監修なの?」て思っちゃう。

 

最近は塗装とか表面処理とか良くなってきてんだから、その技術をきちんと投入して頑張って欲しかったな。

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

とにかく気軽に外に持ち出せるカラーじゃないからお座敷専用盆栽アイテムになりそう。まあそれならそれで弱体化&静音カスタムして屋内でパカパカ撃てるようにする、てのもアリなのかも知れない。

 

ただ、この専用カラーの外装パーツは東京マルイにも修理用の在庫は一切無いらしく、万一壊してしまってマルイに修理に出すと通常版の黒orODカラーのパーツでの対応になるとのこと。なおのこと外に持ち出せないねこりゃ。

 

うーん、傷入れる前にネットオークションにドナドナしたほうが賢いのかな。

 

 

東京マルイ P-90 流速カスタム 8

 

初速が控えめなせいか、いまいち弾筋が伸びないというか弾足が遅いのが気になる。
そこでシリンダーを加速タイプに戻す実験をしてみました。

 

まずはマルイ純正 M4 シリンダー。
純正状態に回帰してみました。

初速はこのくらい。

  ホップなし  95.30 m/s ( 0.91 J )
  ホップ50%  94.90 m/s ( 0.90 J )
  ホップ100%  92.85 m/s ( 0.86 J )

  ホップ適正(約30%) 95.10 m/s ( 0.90 J )

 

ホップを強めるに連れて初速が下がってるから流速効果は無くなってる様子。発射時の破裂音もかなり控えめでノーマルに近いくらいまで減った。ただ初速は理想的で申し分ないとは言え、流速効果が無いのはここまでの労力が全否定される気がして心が折れそう。メンタル的な問題からこれはちょっとダメだわ。

 

あと初速のバラつきが大きくなった。
フルシリンダーの場合は10撃って初速のバラつきが 0.5 m/s くらいだったのが、M4 シリンダーでは 1.0 m/s を越える。最初にフルシリンダーに換えた時には初速が安定するようになったから、エア量が減ったのが影響しているのは間違いないと思うけど細かな理由までは不明。何にせよ初速のバラつきはそのままホップの掛かり具合とか飛距離や弾道にも影響出るから良くない傾向だと思う。

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

気を取り直して次は SHS のステンレスシリンダー( 250mm 以上)。
加速ホールが M4 シリンダーよりも後ろ寄りなのでマルイ純正よりもシリンダー容量が多め。フルシリンダーと M4 シリンダーの中間なのでちょっと期待。

初速はこのくらい。

  ホップなし  90.56 m/s ( 0.82 J )
  ホップ50%  91.78 m/s ( 0.84 J )
  ホップ100%  90.75 m/s ( 0.82 J )

  ホップ適正(約30%) 91.15 m/s ( 0.83 J )

 

初速は少し下がったけどフルシリンダーに比べれば出ている。しかもホップを強めていっても初速が上下しないでほぼ横ばいなので流速効果もギリギリ残ってるっぽい。

 

良く言えばバランス型の微流速チューンだけど、悪く言えばどっち付かずな中途半端な状態なので正直なところちょっと微妙。 多分きちんと初速も流速効果も出そうと思ったら最低でも M100 くらいのスプリングが必要なんだろうけど、それやるとメカボックスとギヤの耐久性がなぁ。レスポンスも落ちるからセミのキレは悪くなるし、フルオートのサイクルも下がるしね・・・

 

でもまあ3種類試したシリンダーの中じゃ一番まとまりは良い感じなので、とりあえずはこれでいくことにして、あとはグリスとか気密とか細かなところを調整して、チリ積も的に初速稼いでいくのが最善だと思う。

 

そのあたりの理由の一つに実射テストしてて感じた奇妙な「ブレ」がある。ピストンの打撃音に混じって「ヴンッ」てブレる感触がするんだけど、これがシリンダーとホップ量で感触が違う。

 ・フルシリンダーではホップ最弱でも少し感じる。ホップを強めるほど感触が大きくなる。

 ・SHS 加速シリンダーではホップ最弱では感じず、ホップを強めていくと中盤より上で感じる。

 ・M4 加速シリンダーではほとんど感じない。

 

そしてブレを強く感じるほど初速が落ちる傾向があるから、おそらく圧縮負けしてピストンが押し切れずに急激にブレーキが掛かる感触(衝撃?)じゃないのかなーと考えてる。これが SHS 加速シリンダーでも適正ホップあたりまでなら感じないので、やはり M90 スプリングを使うならフルシリンダーよりも SHS 加速シリンダーの方が合っているように思う。

 

某ショップ「バ○ン」の流速チューンがフルシリンダーを使うけど、その場合に「ルーズバレルなら M100 スプリング、ノーマルバレルなら M120 スプリングでないと押し切れない」という情報もあるくらいだし。(大手通販サイトのレビューより)

 

結局のところノーマルメカボを使ってる以上はあまり無理が出来ないので、従来型の初速マシマシチューンにちょこっと流速の要素を取り入れた、「微流速チューン」が一番バランスの良い落とし所なんだろうな。

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

今回は最終的に納得のいく流速チューンには出来なかったけど、色々と勉強できた上にデータも取ることができたので、得るものはそれなりにあったと思う。それを生かして、次は海外製の強化メカボを使っているエアガンで本気の流速チューンを組んでみたいな。

 

チューン内容まとめ

【シリンダー】 SHS ステンレスシリンダー (250mm以上)
【シリンダーヘッド】 純正 (ノズル絞り 4.8mm → 4.0mm)
【ピストン】 ZC LEOPARD 強化ピストン フルスチールラック
【ピストンヘッド】 Dream Army アルミピストンヘッド (吸気穴拡大)
【ギヤ】 純正
【スプリング】 SHS M90
【スプリングガイド】 純正
【配線】 架橋ポリエチレンコード 1.25sq
【モーター】 純正 (配線接続:圧着端子R1.25-3)
【SBD】 SR5100
【ヒューズ】 自動車用平型 20A (接続端子:187型平型端子)
【バッテリーコネクター】 T型2P端子 (ディーンズ互換品)
【グリス:シリンダー・プラ部品】 AZ シリコングリス
【グリス:ギヤ】 タミヤ モリブデングリス
【グリス:スイッチ】 タミヤ 接点グリス
【インナーバレル】 純正 (ホップ開口部拡張)
【チャンバー】 純正
【ホップパッキン】 純正
【クッションラバー】 2sqシリコンコード被覆

 

 

東京マルイ P-90 流速カスタム 7

 

次はホップ周りに手を加えます。

 

ここまでのカスタムでも流速効果は出ているのですが、ネット上の情報をいろいろ探るとやはりノーマルホップでは押さえが弱すぎて十分な効果が得られない模様。流速みたいに瞬間的に高圧を掛けるようなチューンにはフラットパッキンや長掛けタイプのクッションラバーよりも通常形状のホップパッキンの方が相性が良いらしいので、純正チャンバーとホップパッキンの小加工で攻めていきます。

ここでちょっと気になること見つけた。
ホップパッキンにクッションラバーの跡が付いているんだけど、「V」じゃなくて「レ」みたいに前側に偏った感じに付いています。

 

ホップパッキンの跡に合わせてインナーバレルと並べてみると、クッションラバーの位置がホップ窓の前側ギリギリあたりに来ているようです。

そして今度はホップパッキンを裏返して合わせてみると、

コブがインナーバレルのホップ窓の後ろ寄りに来ています。

 

この2枚の写真からクッションラバーはコブの前側のコブから外れた部分を押していることになります。(実際に裏返した写真でコブの前側にクッションラバー跡の膨らみが見られます)

 

もしかしてホップを掛けるとホップのコブが真下ではなく後ろ寄りに押されるってこと? P-90 は精度が良いとか妙に当たるとか言われてるけど、これでBB弾を前から抑え込むことで結果的に躓きホップを防いでいるの? まあ疑問はいろいろあるけど、これヘタに弄るとダメなんだろうな。

 

何にしてもこの状態だとクッションラバーよりも前の部分が突っ張ってしまってパッキンが綺麗に降りてこないと思うので、ホップ窓の前後を斜めに削って開口部を広げます。(ちょっと削り過ぎた・・・)

前側は30度くらい、後ろはアーチギリギリまで削ってます。アーチは切除するとノズルがBB弾を押し込む時にパッキンを巻き込みやすくなるので残します。

 

それから、ホップパッキンの気密向上のために、ホップ窓の前側にアルミテープを1周巻いて太らせます。 下側の回り止めの部分は溝に合わせてカット。

この状態でチャンバーにセットしてやればアルミテープのぶんキツくなって気密が保てるようになります。 1周でギリギリ、2周巻いたらチャンバーに入らなくなりました。
シールテープを巻く手法もあるけど、パッキンを被せた時にペロンとあっさり剥がれてしまったのでアルミテープで。

 

ホップパッキンは先の写真の通り、クッションラバーの跡が思いっ切り付いているので交換します。パッキンはマルイ純正品を使います。

 

世間では「流速チューンなら面ホップ」みたいな風潮がありますが、社外品のクッションラバーとかフラットパッキンって値段が高いんですよね。それにマルイの純正パッキンって気温にあまり左右されずに安定してそこそこのパフォーマンスを見せてくれるので、かなりガチなチューンじゃない限り十分通用します。

 

消耗品の上に値段も安いのでまとめ買いして常に数個ストックしてます。

これで組み上げて屋外で試し撃ちするとなぜかホップが全然足りない。
ホップ100%にしても空の彼方へリフトオフどころか普通にストンとドロップしてる・・・(相変わらずショボイ初速の影響?)

 

そこでホップをより効かせるためにクッションラバーを色々試してみました。
と言っても市販品ではなく身の回りにある素材で代用します。

 

数種類試した結果、2 sq シリコンコードの被覆が一番いい感じでした。
下の写真の赤い方です。黒い方は比較のためのマルイ純正のクッションラバーです。

純正クッションラバーよりも直径が 0.3 mm ほど大きいので、その分ホップラバーを大きく押し出すことが出来ます(純正の径は 1.25 sq の被覆に酷似)。だいたいホップ 30% あたりで適正になり、フラット弾道になりました。

 

この時の初速を測ると、

  84.42 m/s ( 0.71 J )

でした。(いつも通り10発平均)
ホップ量毎ではこんな具合。

  ホップ なし   82.05 m/s ( 0.67 J )
  ホップ 50%  84.51 m/s ( 0.71 J )
  ホップ 100%  83.93 m/s ( 0.70 J )

ホップ50%以上は初速が上がっていない(むしろ僅かに下がっている)から、おそらく抜弾抵抗に負けてるんだろうな。 G3 SG/1 の時にも思ったけど、やっぱフルシリンダーに M90 スプリングじゃ足りないみたい。

 

ちなみにクッションラバーの穴にシリコンチューブを差し込んで潰れ難くすることも試しましたが、ホップ調整が鬼シビアになる上に、ホップの効きにバラつきが出るようになりました。どうやらある程度の柔軟性がないとBB弾毎の直径や表面処理の僅かな誤差が吸収できないっぽいです。

 

 

   ◇   ◇   ◇

 

 

これで予定していた加工が一通り終わったわけだけど、他の人のブログとか見るとホップの有無で 10 m/s くらい変わることもあるみたいだから、それに比べたら初速の上がり方が控えめ。初速ばかり追求してもアレだけど、やっぱりもうちょっと欲しい気はします。

 

90 m/s ちょいを目標にして 10 m/s 程度上げるなら、経験上スプリングを2段上げてやれば実現出来そうだけど、 M100 以上のスプリングでフルストロークさせるとなると、セミのレスポンスは悪化するし、メカボも割れやすくなるから悩みどころ。

 

となるとやっぱシリンダーを加速タイプに戻すしかないのかなぁ。
なんだか最終的には1周回ってノーマルっぽいとこに帰ってきそう。

 

 

東京マルイ P-90 流速カスタム 6

 

今回は配線周りをカスタムしていきます。

 

過去に一度カスタムしたので、太いコード、平型ヒューズ、T型2P コネクターの仕様になってますが、あまり知識が無かったころに手持ちの資材だけでやったので、かなりいい加減な仕上がりになっています。

コードが無駄に太くて硬いのでバッテリーとの接続がやりにくいとか、ヒューズの端子サイズが合ってないとか、いろいろ問題がありますので全交換します。

 

P-90 は配線経路のクリアランスに余裕があるので細いテフロンコードは必要ありません。シリコンコードや普通のビニールコードでも十分ですが、今回も CV(架橋ポリエチレン)コード 1.25 sq の 薄皮仕様を使います。

今までのコードは CVコード 2.0 sq の通常被覆なので一回り細くなります。数字的には 3.4 mm → 2.6 mm なので、だいたい 3/4 ってとこでしょうか。

 

スイッチ周りはハンダ付けを外す必要があるので、全てバラして端子金具だけを取り出して作業します。(バラさないと周りのプラが熱で溶けちゃいます) 配線経路は純正と同じです。

モーターへの接続は裸圧着端子を使ったネジ止め方式に変更します。純正配線の端子とそれほど変わらないような大きさでも、2倍以上の電流を流すことが出来ます。

そもそも純正配線に使われている 110 型の平型端子は大電流を流すような用途には向いていません。端子の対応電流が最大 10A しかないので、純正構成ですら余裕があるとは言えない状態です。特に今回はスプリングを強化してモーターの負荷が上がっているので流れる電流も増えています。小さな平型端子ではキャパ不足で発熱する可能性がかなり大きいのでキャパの大きい裸圧着端子に変更します。

 

モーターへの取り付けはエンドベルのネジを利用します。周りのクリアランスや配線経路の都合から端子をL字に折り曲げてコードもそれに合わせた取り回しにしています。(端子サイズは R1.25-3)

ここのネジをうっかり落とすとモーターの磁力でネジがモーターの中に吸い込まれることがあります。取り出しが非常に厄介なので隙間にテープを貼って塞いでおくなどの対策をしておくと安心です。

 

それからトリガーの接点金具の焼け対策で SBD を取り付けます。100V/5A 仕様の SR5100 のリードタイプを、足を適当なコードで延長してブラシのスプリングに挟み込んでいます。(SBD本体はショート防止のため収縮チューブでシュリンクしてます)

この P-90 はそれほど酷使したわけでもないのですが、スイッチ金具はスパークで摩耗して地金の銅材が露出していました。とりあえず使えないわけではないので今回は放置でいきます。

 

ヒューズは今までと同じく自動車用の 20A 平型ヒューズです。コードの接続には 187型の平型端子と絶縁スリーブを使います。250型の端子のほうが入手性は良いのですが、ユルユルで接触不良を起こしやすいのでピッタリサイズの187型を使います。

ミニ平型ヒューズと110型の平型端子を使う人が多いけど、モーター配線の端子と同じように110型は許容電流に余裕がありません。幸い P-90 はスペースが十分にあるので余裕をもたせるために少し大きめの187型の端子とフルサイズのヒューズにしています。

 

バッテリーコネクターは毎度おなじみ、安定のT型2Pコネクターです。

ディーンズの互換品ですが、安価な割にちゃんとしているのでうちではこれが標準です。このパーツも以前の配線からの移植しました。

 

できた!

本体に収めたままでもヒューズ切れの確認ができます。
(というかそのためにこの位置にした)

ミニバッテリーを収めるとこんな感じ。コネクターの抜き差しをしやすくするためにコードに余裕を持たせてあります。メカボックスから来たコードが一度上側にぐるりと回ってからバッテリーに繋がる感じで、丁度「の」の字を描くように収まっています。

今回は元々カスタムされてたものをリファインしただけで、初速や通電効率に変化はないと思いますので、初速計測などはしていません。実際、試し撃ちしても変化が合ったようには感じられませんでした。

 

まあ見た目がちょっとスッキリしたのと電気的にボトルネックになりそうな部分が解消できたくらいですね。あとはバッテリー接続がしやすくなったくらいでしょうか。