みずきさんちのてっぽう事情

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安価パーツで失敗

 

電動ガンのピストンといえば様々なメーカーから多種多様な製品が発売されています。そしてその全長や全幅などの寸法は多少の誤差はあれ大抵は東京マルイのピストンに準拠しています。(一部の特殊なものを除く)

今回ちょっと必要になってピストンを買ったのですが、値段に釣られて安価な製品を購入したら見事に失敗しました。

 

どこのメーカーとは言いませんがSHSに非常によく似た製品をずっと安価で展開している精密機械加工みたいな会社名のとこです。(一応、メーカーロゴの入っている部分は隠しておきます)

一見するとごく普通の全金属歯のピストンに見えますが、実はなかなかの問題児でした。

 

まず一つ目。
ピストンを引き下げていくと最後のラック歯を押し切る直前にピストンが底突きしてしまいます。

もちろんそれ以上引けないのでピストンロック状態に陥りますが、知らずに組み上げてブン回したらピストンやギヤにダメージが行くでしょう。

 

東京マルイのピストンと並べて比較するとラック歯の位置こそ同じなのですが、後端にある金属歯を支えるブリッジ部分が少し長くなっています。

全長を測ると東京マルイ:66.3mm、今回のピストン:67.4mmと、1.1mmほど後端部分が延長されていますが、この僅かな延長が底突き問題を起こす原因になっています。

 

セクターギヤの歯を1枚カットしてやればこの底突き問題は解決できますが、今回はちょっと訳あってピストンのストローク長を少しでも稼ぎたいのでセクカは考えていません。

 

そして二つ目、むしろこっちの方が大問題。
メカボックスにセクターギヤとピストンだけ組んでピストンを前後させるとかなり動きが重く、一歯毎にゴッゴッゴッと強い抵抗があります。一番背が高い後端ラック歯に至ってはちょっと擦れるとかいうレベルじゃなくてリリース後の前進時にセクターギヤの歯の無い部分に当たって止まってしまうほどです。

これもそのまま組んで回したらおそらくスプリングの力でセクターギヤの上に後端歯がむりやり押し込まれて嵌まり込んでロック状態になるでしょう。(もちろんピストンやギヤの破損の可能性も)

 

これはピストンのラック歯が高過ぎることが原因なのですが、これに関しては解決策はありませんので相性の出ないピストンに買い替えるしかありません。

 

とりあえず手持ちのピストンをいくつか試したところ、東京マルイの純正ピストンとそれに準拠した寸法のピストンであれば上記の2点とも大丈夫なようです。
東京マルイ、ARES、S&T、ZC Leopard はOKだった)

 

実はSHSの全金属歯ピストンも同様に底突き問題を起こします。そのため今回のピストンはSHSと同工場で作っている同品なのかと思ったのですが、ピストンヘッドのベアリング部分がSHS製とは微妙に形状が異なるのでどうやら別物っぽいです。(細部の精度などから見てSHSの劣化コピーか?)

 

残念ながら今回カスタムしようとしたエアガンには使えませんでしたが、他社のエアガンには使えるかもしれませんので一概にこのメーカーの製品がダメというつもりはありません。でもまぁこの先このメーカーのパーツを選ぶことは無いだろうな。