みずきさんちのてっぽう事情

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東京マルイ G3 SG/1 オーバーホール 4

 

東京マルイ G3 SG/1のオーバーホールの第4部です。
いよいよ大詰めです。最後にバレルやフロント周りをいじっていきます。

 

インナーバレルのホップ窓の前後を斜めに削ってホップパッキンが当たりやすくなるように加工します。上が加工前のマルイ純正バレル、下が今回のG3 SG/1用のもの。

前側はだいたい45度くらいの角度にしてます。
削った影響で意図せずホップ窓が若干前方に広がりました。
後ろ側も斜めにアーチの端ギリギリまで削ってます。

 

ホップパッキンはマルイ純正品の新品に交換します。純正ホップパッキンは通販やネットオークションに300~400円程度で出ています。消耗品ですから複数個買ってストックしておくといいでしょう。

インナーバレルにホップパッキンを取り付けただけでは気密が甘いので、ホップ窓の前部分に1cmくらいの幅のアルミテープを巻いて太らせます。下側の回転止めの溝の部分はカットで。

この状態でチャンバーに差し込んでやればアルミテープのぶんキツくなって気密が保てるようになります。2周でちょうどいい感じのキツさ、3周ではチャンバーに無理が掛かってそうなキツさになりましたがここは個体差もあるかと。

 

チャンバー本体は特にいじるとこはありませんので無改造のままでいきます。

 

バレル周りではG3シリーズの定番アイテム「PDI コアバレル」を組んでいます。
正直なところ、元々の剛性が低いどころか無いに等しいので、コアバレルを組んでも劇的な効果はありません。まあ無いよりはマシって程度で。フレームがペラいプラスチックだから無理も無いけど。

コアバレル入れても相変わらずギシギシ鳴きますが、そのほとんどはハンドガードの内側のリブがレシーバーと擦れて出る音なので対策としてリブにテープを貼ります。
ビニールテープだと時間が立つと浮いてきたりノリがはみ出て汚くなるので代わりにこれを貼ってます。

適度な厚みと強い粘着力、表面の滑り具合と耐久性、糊のはみ出しの無さ、入手性の良さと価格、なかなかの逸品。スコープのマウントリングの内側に貼るテープの代わりにも使えそうです。

 

ハンドガードを取り付けてみると、キシミ音がかなり軽減してます。
その他の箇所の音もあるから完璧じゃないけど、ちょっと感動するレベルです。

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

これで一通りの加工が完了しました。
元通りに通り組み上げてお待ちかねのテストショットです。

 

とりあえず適当に微ホップで。

  バッテリー: nano-tech リポバッテリー 7.4V 1200mAh 25-50C  BB弾: マルイバイオ 0.20g

ん~、いい感じ。狙った初速にドンピシャ!
発射音も一応流速チューン特有の破裂音になってます。
ロングバレルだから爆音じゃないけど、明らかに普通じゃない音してます。

 

ただ、僅かですがギヤの駆動音が耳に付くので、やっぱりギヤにシリコングリスでは粘度が足りないようです。今度分解するときにはマルイの高粘度グリスに塗り替えだな。

 

それはそれとして、ホップを調整しながら初速を測るとこんな具合に。
  ホップなし 93.7 m/s
  ホップ1/9 93.5 m/s
  ホップ2/9 93.4 m/s
  ホップ3/9 91.4 m/s
  ホップ4/9 89.9 m/s
  ホップ5/9 88.7 m/s
  ホップ6/9 85.5 m/s
  ホップ7/9 80.2 m/s
  ホップ8/9 74.7 m/s
  ホップ100% 63.6 m/s

う~ん、これやっぱ違うよな・・・
Excelでグラフにしてみると分かりやすいけどホップ掛けても初速が上がってないもん。でも音だけは流速なんだよなぁ。

 

基本的にノズル絞り、でんでん虫、ピストンスプリング以外はノーマルで、動作抵抗を減らして気密上げてるだけだもん、そんなに変わる訳ないし。本格的な流速にするなら重量ピストン入れて、長掛けホップにして、インナーバレルもっと短くするのが良いのだろうけど。

 

初速はあと2~3m/s盛れるかな?という感じだけど、むしろこのくらいのほうが多少の変動があっても問題ないので、ヘタにこれ以上手を加えて泥沼になるよりはこのあたりで終わらせておくほうが無難かも。

 

まぁ、ほどほどのスプリングと絞りノズルと長いインナーバレルでBB弾をゆっくりバレル内加速させる方が初速も弾道も安定するっぽいから、むしろこれはこれでひとつの完成形のような気もします。実際に初速は安定していて、上の初速一覧の各ホップとも10発計測した最大と最小の差が1.5m/s未満でしたから。

 


   ◇   ◇   ◇

 


色々と失敗したり問題が残る部分もありましたがようやく完成です。
掛った費用はコアバレルがちょっと高いですが、それ以外は小物まで全て入れても2,000円もあれば十分です。(工具も揃えるなら別ですけど)

 

労力費やしたわりに見た目が何も変わってないのが辛いところ。
とりあえず長距離レンジで試したい!

 

残る問題は剛性だけど、本気で対策しようとすると大手術になるんだよなぁ。
そして弄り倒した挙句、結局Classic Armyのフルメタル買い直したりして。