東京マルイ G3 SG/1 オーバーホール 1
ずいぶん前ですが、東京マルイ G3SG/1の中古をヤフオクで落札しました。
今でも根強い人気があるんだけど、剛性不足から来るキシミの酷さは閉口もの。PDIの剛性パーツを入れても多少マシになるくらいで、結局それが原因で次第に使わなくなって、やがて完全に押入れの住人に。
最近ふと思い出して、オーバーホールのついでに流速チューンってやつを試してみたくなりました。基本コンセプトはあくまでファインチューニングなので、
・メカボや本体に無理させないようプチ流速で
・パーツは純正かその加工品、または安価な材料のみ
・配線交換で効率改善+SBD導入でスイッチ保護
の方針で行くことにしました。
メカボの分解は過去に何度もやってるからお手の物。
ちゃっちゃとバラして古いグリスを拭き取ったりパーツクリーナで吹き流します。
メカボのレールは角の部分をリューターで軽く落として、耐水ペーパーで浅く仕上げます。ガッツリ磨くとグリスの定着が悪くなるので、削ったときの目が若干残る程度に。先端部分はレールのグリスを掻き落とさないように丸めておきます。
今回はスプリングも強い物に交換するので、割れ対策としてシリンダーが納まる開口部の角を丸く削り込んでおきます。
そして全バラしてるこのタイミングでシム調整も。
シムの厚さと枚数はこんな感じに。
セクター: 上 0.3mm x 1 下 0.5mm x 1
スパー: 上 0.5mm x 1 下 0.5mm x 1
ベベル: 上 0.15mm x 1 下 0.3mm x 1
メカボックスにスイッチ、カットオフレバー、トリガー周り、その他なんやかんやを組んでいきます。コードは産業用の 架橋ポリエチレンコード1.25sq。被覆外径2.4mmの薄皮仕様で、会社で出た廃材なので¥0です。
グリスはホームセンターで購入した「AZ シリコングリス」を使ってます。以前はタミヤのモリブデングリスやセラミックグリスを使い分けていましたが、今回はこのグリス1本でやります。(これも実験のうち)
ギヤはひとつずつ丁寧に歯と軸にグリスを塗ってからメカボックスにセットしていきます。筆を使ってグリス溜まりが出来ないように薄く塗ります。
この写真の量でもちょっと多すぎるかも。
ピストンはノーマル品にいくつか加工を施します。
・スプリングを外すためにヘッド中央に穴を開けてネジを露出
・ヘッド前側に2mm×6個の穴を開けて後方吸気仕様に
・ピスクラ対策で後ろから2枚目のラックを削る
ウエイトは純正品をそのまま使用します。
シリンダーヘッドは真鍮パイプをカットして加工したものをノズルに差し込んで内径を絞ります。絞りすぎるとエアの噴出し量が制限されて逆効果になるので、今回は純正状態の4.8mmから4.0mmまで絞りました。(断面積だとおよそ3割ダウン)
シールテープを1~2周巻いてシリンダーと合体させて、はみ出たテープはカット。
シリンダー内側とピストンのヘッド部分全体にグリスを塗ってシリンダーにセットして数回押し引きしてグリスを馴染ませます。ノズルを指で塞いで引きは軽く、押した瞬間にちゃんと圧が掛かれば気密テストは合格。(ノズルは「でんでん虫」を使用しています)
後で気づいたのですが、「でんでん虫」の吹き出し口の径が4.0mmでした。
ノズル絞りは意味なかったかも・・・
ここで一度メカボックスを閉じてネジを締めます。
この後の作業の都合でシリンダー周りやタペットプレートはまだ付けません。
ギヤを指で回してもおかしな引っ掛かりなど無く御の字。このままバッテリーを繋いでテストドライブを・・・と行きたいところですが、今回は配線交換も同時に行っているので、電気系統を完成させるまで動作させることができません。
今回はここまで。
次は電気系統を製作していきます。