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東京マルイ P-90 流速カスタム 6

 

今回は配線周りをカスタムしていきます。

 

過去に一度カスタムしたので、太いコード、平型ヒューズ、T型2P コネクターの仕様になってますが、あまり知識が無かったころに手持ちの資材だけでやったので、かなりいい加減な仕上がりになっています。

コードが無駄に太くて硬いのでバッテリーとの接続がやりにくいとか、ヒューズの端子サイズが合ってないとか、いろいろ問題がありますので全交換します。

 

P-90 は配線経路のクリアランスに余裕があるので細いテフロンコードは必要ありません。シリコンコードや普通のビニールコードでも十分ですが、今回も CV(架橋ポリエチレン)コード 1.25 sq の 薄皮仕様を使います。

今までのコードは CVコード 2.0 sq の通常被覆なので一回り細くなります。数字的には 3.4 mm → 2.6 mm なので、だいたい 3/4 ってとこでしょうか。

 

スイッチ周りはハンダ付けを外す必要があるので、全てバラして端子金具だけを取り出して作業します。(バラさないと周りのプラが熱で溶けちゃいます) 配線経路は純正と同じです。

モーターへの接続は裸圧着端子を使ったネジ止め方式に変更します。純正配線の端子とそれほど変わらないような大きさでも、2倍以上の電流を流すことが出来ます。

そもそも純正配線に使われている 110 型の平型端子は大電流を流すような用途には向いていません。端子の対応電流が最大 10A しかないので、純正構成ですら余裕があるとは言えない状態です。特に今回はスプリングを強化してモーターの負荷が上がっているので流れる電流も増えています。小さな平型端子ではキャパ不足で発熱する可能性がかなり大きいのでキャパの大きい裸圧着端子に変更します。

 

モーターへの取り付けはエンドベルのネジを利用します。周りのクリアランスや配線経路の都合から端子をL字に折り曲げてコードもそれに合わせた取り回しにしています。(端子サイズは R1.25-3)

ここのネジをうっかり落とすとモーターの磁力でネジがモーターの中に吸い込まれることがあります。取り出しが非常に厄介なので隙間にテープを貼って塞いでおくなどの対策をしておくと安心です。

 

それからトリガーの接点金具の焼け対策で SBD を取り付けます。100V/5A 仕様の SR5100 のリードタイプを、足を適当なコードで延長してブラシのスプリングに挟み込んでいます。(SBD本体はショート防止のため収縮チューブでシュリンクしてます)

この P-90 はそれほど酷使したわけでもないのですが、スイッチ金具はスパークで摩耗して地金の銅材が露出していました。とりあえず使えないわけではないので今回は放置でいきます。

 

ヒューズは今までと同じく自動車用の 20A 平型ヒューズです。コードの接続には 187型の平型端子と絶縁スリーブを使います。250型の端子のほうが入手性は良いのですが、ユルユルで接触不良を起こしやすいのでピッタリサイズの187型を使います。

ミニ平型ヒューズと110型の平型端子を使う人が多いけど、モーター配線の端子と同じように110型は許容電流に余裕がありません。幸い P-90 はスペースが十分にあるので余裕をもたせるために少し大きめの187型の端子とフルサイズのヒューズにしています。

 

バッテリーコネクターは毎度おなじみ、安定のT型2Pコネクターです。

ディーンズの互換品ですが、安価な割にちゃんとしているのでうちではこれが標準です。このパーツも以前の配線からの移植しました。

 

できた!

本体に収めたままでもヒューズ切れの確認ができます。
(というかそのためにこの位置にした)

ミニバッテリーを収めるとこんな感じ。コネクターの抜き差しをしやすくするためにコードに余裕を持たせてあります。メカボックスから来たコードが一度上側にぐるりと回ってからバッテリーに繋がる感じで、丁度「の」の字を描くように収まっています。

今回は元々カスタムされてたものをリファインしただけで、初速や通電効率に変化はないと思いますので、初速計測などはしていません。実際、試し撃ちしても変化が合ったようには感じられませんでした。

 

まあ見た目がちょっとスッキリしたのと電気的にボトルネックになりそうな部分が解消できたくらいですね。あとはバッテリー接続がしやすくなったくらいでしょうか。