みずきさんちのてっぽう事情

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東京マルイ P-90 流速カスタム 5

 

いよいよメカボックスの最終仕上げです。
ピストンスプリングを交換します。

 

使う製品は SHS M90 です。

本気の流速にするならもっと強いスプリングが必要ですが、今回はメカボックスもギヤもマルイ純正なので、破損しないようにちょっと控えめにこの辺でいきます。パワーに物言わせてっていうのも美学が無いしね。

 

どのメーカーのスプリングにも言えることですが、新品をそのまま組み込むと初期のヘタリが来て全長が少し縮みます。組み上げ後の調整や計測で初速が安定しなくて面倒なので、組み込み前に全ネジの長ボルト、ナット、ワッシャーで適当に治具を作って、全圧縮させたまましばらく放置する「慣らし」をやっておきます。

一昼夜放置で全長が 4 mm ほど縮みました。(比較は新品の同製品)
一旦解放して再度同じことをやっても変化はなかったのでこれで落ち着いたようです。

実はこれ、エアガン用のスプリングとしてはかなり優秀なんです。過去に P〇I のスプリングも扱ったことありますが、1昼夜圧縮で 1 cm くらい縮みました。他にもネット上の情報ですがライ〇クスも同じくらい縮むみたいです。

 

組み込みについては特に問題も無くポン付けで終了。SHS のスプリングは直径がマルイ純正よりも微妙に小さいけど、ピストンやスプリングガイドとの合わせは問題なし。強いて言えばマルイ純正よりも長くて強いので組み込みに力が必要で、暴発に気を使うくらいかな。

 

ちなみにマルイ純正スプリングの全長は 152 mm (引掛け部分を除く)、SHS が 173 mm (慣らし後)でした。マルイ純正よりも大分長いので、社外のスプリングガイドや嵩上げリングを使うなら底突きしないように注意が必要です。

 

不等ピッチスプリングの定石通り、広い方をピストン側、狭い方をガイド側にします。

組み上げて試射すると意外と普通っぽい発射音。G3 SG/1の時のような「ボフッ」じゃなくて、「パゥンッ」て具合のちょっと破裂音っぽい感じ。堅そうな音が交じってるから、ピストンもちゃんと押し切れてるみたい。(メカボックスにダメージ来るほどではなさそう)

 

初速はこうなりました。

  使用BB弾: 東京マルイ PERFECT HIT ベアリング研磨 0.2g
  ホップ量:  50% (ダイヤル中央)

  初速 10発平均: 83.38 m/s ( 0.70 J )
     最高初速: 83.62 m/s
     最低初速: 83.20 m/s
     バラ付き:  0.42 m/s

 

う~ん、だいぶ上がったけど(+11 m/s )、思ってたほどではなかった。まあ 450 mm オーバーのロングバレルで 90 m/s 台前半になるスプリングだから、P90 のバレルサイズ( 247 mm )ならこのくらいが妥当なのかも。

 

ホップ量を変えて計測するとこんな感じ。

  ホップ なし  81.49 m/s ( 0.66 J )
  ホップ 50%  83.38 m/s ( 0.70 J )
  ホップ 100%  85.26 m/s ( 0.73 J )

前回と違ってホップ 100% でもしっかり初速が伸びてるのは御の字。しかも 50% と 100% でほぼ等間隔で初速が伸びてるから、ホップ強化すればさらに伸びて、80台の後半も狙えそう。

 

本音で言えば 90 m/s ちょい越えくらいが理想なので、スプリングをもう一段階上( M100 )にすると丁度良い初速になりそうだけど、それやったらギヤが速攻で死ぬんだろうなぁ。

 

とにかくメカボックス内のチューンはこれで完了なので、あとはチャンバーの気密取りやホップの強化でどこまで初速が伸ばせるかという感じです。