東京マルイ P-90 流速カスタム 2
いよいよ本格的にカスタムしていきます。
流速チューンなのでまずはエア量アップのためにシリンダーを交換します。
(正確には流速チューンじゃなくて高圧縮チューンなんだけど、一般的な認知度とか検索からの閲覧数稼ぎの都合であえて流速チューンで通します)
ちなみにP-90は一度販売終了して数年後に再販されるという歴史を持つので旧版と新版があって、新版では外箱のデザインや内部パーツに若干の仕様変更がされています。
ネット上の情報では、
【旧版】
クルツシリンダー(加速ホールがシリンダーの中央付近)
ヒューズケースが白色
バッテリーへの配線が赤/黒
外箱は中央部分が薄紫色
【新版】
M4シリンダー(加速ホールがシリンダーの後ろ寄り)
ヒューズケースが黒色
バッテリーへの配線が黒でプラス側に赤ライン
外箱は全体的に黒っぽい
となっているけど、箱に残ってた伝票を見ると購入が2002年なので旧版のはずなんだけど箱出しでM4シリンダー仕様になってた。多分クルツシリンダーなのは旧版でも初期ロットのみじゃないのかな。
まあそんな事情はさておき、M4シリンダーはバレル長が250mm~350mmあたりが適正なので、247mmのP-90にはエア量がやや余り気味なんだけど、さらに容量を増やすためにフルシリンダーに交換します。
だいぶ前に買ったものなので旧パッケージ。
値段安いけど特に悪い話も聞かないのでこれでいいや。
ミツトヨの0.01mmまで計測できるデジタルノギスで測るとマルイ純正品と全く同じサイズだったので、加工やすり合せの必要もなくそのままポン付け。
ツルンとした綺麗な仕上げのシリンダーがとってもセクシー。
Ver6メカボックスは内部にトリガーも配線も無く、構造がシンプルなので、作業をするには非常に楽チンで助かります。(これでスプリングが後入れのQD方式だともうホント言うこと無いんだけど)
あ、そうそう。
この先色々テストしていくので、メカボックスの割れ対策でシリンダー開口部の前側の角を丸く削ってあります。細い丸棒ヤスリでシャコシャコやってリューターでチュイーンと仕上げて終わり。
効果を確かめるために一旦組み上げて初速を測ります。
実は以前、興味本位で完全ノーマルにフルシリンダー入れたことあるんですが、当時残した資料だと、初速 77.6 m/s 0.60 J(BB弾:0.2g)という結果でしたから、たぶん今回もそんなもんと予想。
そして結果はこんな感じ。
使用BB弾: 東京マルイ PERFECT HIT ベアリング研磨 0.2g
ホップ量: 50%(ダイヤル中央)
初速 10発平均: 75.68 m/s( 0.57 J )
最高初速: 75.98 m/s
最低初速: 75.43 m/s
バラ付き: 0.55 m/s
案の定という結果でした。むしろ予想よりちょっと低め。
カスタム前に比べて初速が 9m/s以上ダウンしてますが、これはシリンダーの容量アップでピストンが圧負けして前進スピードが下がったことが理由と思います。(実際、ピストンの打撃音がちょっと弱くなってます)
ロングバレルの長物ならエア量を生かしてバレル内でBB弾を十分加速できるのですが、ショートバレルのP-90では加速しきる前にマズルから発射されてしまうために初速が上がらないのだと思います。
ただ、その代わりに初速が恐ろしく安定しています。加速シリンダーはスピードに乗ったピストンで瞬間的に加圧するので、初速が出るぶん僅かな摩擦やエア漏れなどの影響を大きく受ける傾向がありますが、フルシリンダーであればピストンスピードも遅く、エア量も十分にあるのでそういった影響が出難くなるということでしょうか?
この状態でホップ量を変えて弾速を計測すると、
ホップ なし 74.50 m/s( 0.56 J )
ホップ 50% 75.68 m/s( 0.57 J )
ホップ 100% 77.15 m/s( 0.60 J )
と、こんな感じです。(全て10発平均)
シリンダー換えただけで完全にプチ流速状態になっちゃってます。
発射音もしっかりとパチンパチン鳴ってます。
初っ端からこんなんだと、こっから先のチューンが楽しみです。